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3.理解しておくべき用語

◆理解しておくべき用語

 SSCSに固有の用語で、是非理解しておいてもらいたい用語がいくつかあります。たった3種類ですので、がんばって覚えておいてください。

 ※  SSCSのLite版とFull版で内容は同じです。

・カード型データベースソフト

 SSCSはパソコンソフトです。パソコンソフトには「ワープロ」ソフトや「表計算」ソフト等がありますが、SSCSは「データベース」ソフトです。データベースソフトとは要は「多くのデータを効率良く管理するためのソフト」です。データを入力しておくことで、それをその時に必要な形式に変えて表示したり、必要なデータだけを取り出したりできます。
  例えば、ある期間(例:来月中)に車検有効期限が切れる車輌を抜出し、その車輌の使用者の連絡先を表示する、といったものです。

 最も簡素な「データベース」のひとつには「住所録」があります。知人の名前や住所・電話番号などを管理し、必要なときには知人の名前から住所や電話番号を見つけ出すことができます。これも立派な「データベース」です。「紙の帳面 」の住所録で、電話番号から知人を探し出すには知人1人ずつ見ていかねばならず面 倒ですが、コンピュータで管理するとそれも簡単になります。

 SSCSはコンピュータで管理するデータベース、それもいわゆる「カード型」データベースと呼ばれるタイプです。これはつまり、「紙1枚」に「1台の車輌情報が書き込まれた」車輌管理カードと同じようなものです。

 ただし「車輌管理カード」と違い、カードとカードにつながりをもたすことができます。

 こうすることでこの図の場合、「A野太郎」さんが複数の車輌を持っても名前や電話番号のない右側のカード(車輌カード)を増やすだけでよいのです。そして、A野太郎さんが引っ越して住所が変わった場合、右側のカード(車輌カード)は何も変えなくよく、A野太郎さんの左のカード(顧客カード)の情報を書き換えるだけで良いのです。

 SSCSはこのような「カード型データベースソフト」であり、比較的簡単で、より効率のよい管理が可能なのです。

・レコード、フィールド、データ

 上記で述べたように、SSCSは「カード型データベースソフト」です。あくまでカード「型」であり、紙ならば「カード」と呼ぶべきものは「レコード」と呼びます。

 レコードには名前とか住所といった「項目」が設定されています。この項目を「フィールド」と呼びます。

 フィールドの中に入力された内容、それが「データ」です。

 すなわち上記の挿し絵で言うなら、

  • 一番上はA野太郎さんの「レコード」です。
  • そのレコードには、氏名「フィールド」、電話番号「フィールド」、住所「フィールド」、車名「フィールド」、等があります。
  • 車名フィールドには、『カローラ』という「データ」が入力されています。

ということになります。

・対象のレコード、非対象のレコード、現在のレコード

 上記で述べたように、SSCSはレコードと呼ぶ「カード」の束のようなものです。そして、SSCSではそのカードの束から必要なカードだけを選り分けて表示・印刷することができます。

 例えば車輌台帳という「車輌情報のカードの束」から、「来月に車検有効期限が切れる車輌」だけを選り分けて、それ以外は「表示しない」ことができます。表示していないレコードは、あくまで「表示しない(非表示な)」だけであり、削除・破棄されているわけではありません。

 このようなことが可能なので、単に「レコードが…」というとどのレコードなのかがわからなくなります。そこで、表示中のレコードを「対象のレコード」、非表示のレコードを「非対象のレコード」、と呼び、さらに対象のレコードのうち現在閲覧・入力している1枚のカード(レコード)を「現在のレコード」と呼びます。

   

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