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■ トラブルシューティング

並び替え時の結果がおかしい


 並び替えは、小さなものから大きなものに、またはその逆にレコードの順番を入れ替えることです。しかし、小さなもの・大きなものという見極め方はコンピュータ的な論理で決められているため、違和感を感じるときがあるかもしれません。

 例えば、岡田・奥田・横岡というデータがあったとします。これを、人間が並び替えれば「岡田、奥田、横岡」という『読み』の50音順で並び替えるでしょう。しかし、当システムでは「奥田、横岡、岡田」という順番で並び替えてしまいます。これは、コンピュータには『正確な読み』がわからないからだと考えて下さい。奥田は一般には「おくだ」と読みますが、ひょっとしたら「おうだ」「おうた」かもしれません。横岡も一般には「よこおか」ですが、「おうおか」とも無理やり読めます。つまり、漢字には読み方が複数あるので読み方での正確な並び替えは出来ないのです。そこで、漢字の大小(50音順)は漢字コードというコンピュータ内部での決まりで決まってしまうのです(厳密にはいろいろあるのですが、そう考えてもらっても差し支えありません)。そこで当システムでは、顧客台帳の顧客名については「ふりがな」項目を設けて、顧客名で並び替える際には「ふりがな」項目でならびかえています。こうすることで、より人間的な並び替えに近づけることができるからです。

 しかし、完全に人間的な並び替えを実現することは出来ない部分もあります。例えば、車輌台帳の任意保険の対人保険金額などです。この部分は、3000、5000(万円)といった数字だったり、「無制限」といった文字だったりします。人間的に考えれば「3000、5000、無制限」の順番になりますが、コンピュータではそうはいきません。数字や文字が混じった場合は、数字が先(小さい)などといったルールが決まっているからです。以上のような理由から並び替えは、できる限り自然な結果になるように配慮はしていますが、いくつかの部分で不自然に感じる結果になるかもしれません。

この件につきましては、コンピュータの仕組みを理解していただいたうえで、どうかご了承くださいますようお願い申し上げます。これはトラブルではありません。

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