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■ 質問

他のソフトとデータのやり取りがしたい


 この場合に問題となるのは2点で、1つ目はファイル形式の互換性、2つ目はデータ構造の互換性です。

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_/ ファイル形式の互換性について
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 SSCSではファイルメーカーPro形式というファイル形式を利用しており、基本的に他の形式のファイルを読み書きできないように制限をしております。しかし、このようなご希望があることを想定し、ある方法にていくつかのファイル形式を読み書きすることが出来るようにしております。

▼取り込み/書き出し可能形式:

ファイルメーカーPro/タブ区切りテキスト/コンマ区切りテキスト/SYLK/DIFなど
(以下、別途変換用ファイルが必要)
Clalisworks/DBF/Excel/ODBC/クラリスワークスなど

これらの形式での読み書きを可能にするには、専用のパスワード(ユーザ登録のパスワードとはまったくの別物)をつかい普段は制限されている機能を開放した「エキスパートモード」でSSCSを起動することで行えるようになります *1 。これは制限されている機能の中に誤って触ると危険な機能などがあり、それを初心者から遠ざける目的で制限しています。以下のようにすればその機能が使えるようになりますが、エキスパートモードで開放された機能を使用することによってトラブルが生じる可能性もあります *2 ので、十分に注意し、ご自身の責任によってご利用ください。

*1
 メインメニューと郵便番号辞書ではエキスパートモードの機能が使えません。

*2
 レコードの追加、複製はメニューからは絶対に行わず、必ず画面上のボタンで行ってください。
 内部リンクが崩れたり、顧客IDなどの重要データが狂う可能性がかなり高いです。

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_/ エキスパートモードでの起動方法 
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1)
Macintoshでは「optionキー」を押しながら、Windowsでは「Shiftキー」を押しながらSSCSを起動します。

2)
パスワード入力用のダイアログが表れますので、『expertmagic』と半角アルファベット小文字で入力(『』は不必要)して「OK」をクリックします。

3)
SSCSが起動します。メインメニューのトップ画面左下に表示されるシリアル番号が「グループ:Expert」となっていればOKです。

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_/ データ構造の互換性について 
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 データ構造の互換性の問題というのは、例えば顧客の住所でいうとSSCSでは「郵便番号」「都道府県市区郡」「町村番地」「建物等」に分けておりますが、これがユーザの方が読み込みたい/書き出したい構造と一致しない場合があるということです。SSCSにデータを取り込む(読み込む)場合はファイル形式に関わらず、これらのようにSSCS独自のルール(データ構造)でデータを作る必要があります。また逆に、書き出されるファイルのデータはSSCS独自のルール(データ構造)でつくられているのでユーザによっては加工する必要があるかもしれません。
 一番の問題は、そのSSCS独自のデータ構造を理解しないと読み込み/書き出しが困難であるという点です。SSCSからのデータ書き出しについては、最悪、まるごと書き出しを行いそれをユーザが解析して加工することで対応できるかと思いますが、取り込みに関しては、きちんとSSCSのデータ構造にあったデータを取り込まないと、実際使い物にはならないでしょう。
 また、ある項目(フィールド)においてはあらかじめ決められたデータ以外のものだとエラーが起きる場合もあります。顧客台帳で言うと、顧客名の左側の「個人名か企業名か」のラジオボタンは、ユーザの目からみると単なる切替でデータは何が入っているかは意識していないと思いますが、内部的には数字が入っており、それをラジオボタンで切り替えています。このように、主にラジオボタンやチェックボックスタイプなどのフィールドは決められたデータ以外を受け付けないようになっており、データ取り込みで異なるデータを強制的に流し込んでしまうとエラーが発生する可能性があります。
 理論上は、このようなことを全て把握したうえでならデータのやりとりが可能になります。

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_/ まとめ
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 SSCSから他のソフトへの一方通行なら、両方向へのやり取りよりは簡単だと思います。とにかく、SSCSから他のソフトでよめる形式でデータを書きだして、それを他のソフト上で希望の構造に加工することで使えると思います。例えば、顧客の住所氏名さえ書き出せればいいのでしたら、書き出したデータからそれらをみつけ(これは1度わかってしまえば以後は簡単でしょう)、1行の住所としてデータが必要ならば、SSCSで書き出した「都道府県市区郡」「町村番地」などをマージさせる、といった感じです。

 データの構造については千差万別ですから、そのままつかえる方もいらっしゃるでしょうが、そうでない場合もかなりあると思います。特にSSCSは住所が2つありますし、顧客名を個人タイプ(姓と名)と企業タイプ(1項目)にわけていますので、その辺が特殊なのではないでしょうか。
 ある程度はデータ構造を公開したいとは思うのですが、なかなかそこまで手が回らないのが現状です。ホームページ上のサポート掲示板などを利用して、ある程度そのあたりをサポートできるようになんとか努力はしてみますが、ユーザの方の希望に応えられる保証はできませんのでご了承ください。

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