FAQ|緊急起動からの強制起動モードでデータ書き出し

SSCS Full ver1.3xにおいて、パソコンの故障やパソコン環境の変化などにより正常起動しなくなった場合には、

  1. SSCSを「緊急」起動する
  2. 試用解除パスワードを使い、「強制起動モード」に入る
  3. データの書き出し

という作業で入力データをレスキューします。以下にその作業方法について詳細に解説します。

  1. SSCSのアプリ本体(Windowsの場合、拡張子がEXE)をキーボードのシフトキー(Macの場合はオプションキー)を押しながら起動します(緊急起動モードでの起動)。細かくは「アイコンをダブルクリックした直後に、シフトキーを押す」です。
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  2. 成功すると、このような小さなパスワードを求めるウインドウが現れますので、”特別なパスワード”(試用解除パスワードではありません)を入力し、「OK」をクリックします。”特別なパスワード”についてはサポート宛までお問い合わせ下さい。
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  3. 「起動の失敗1」という画面になります。画面右下の「強制的に起動するには?」ボタンをクリックします。
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  4. SSCSに記憶されているシリアル番号に対応する、試用解除パスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。試用解除パスワードを必要とするのは、入力データのセキュリティのためです。
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  5. 成功すると「強制起動モード」での起動が完了します。全ての台帳類のデータをまとめては書き出しできませんので1つずつ行います。ここでは顧客台帳を選んでみます。
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  6. 書き出しが始まる旨を知らせるダイアログが表示されます。「する」をクリック。
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  7. 「開始」をクリック。
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  8. 注意>SSCSのフォルダ内の「書き出しデータ」フォルダ内に既にファイルがある場合は上書きされるという警告です。問題が無ければ「続行」をクリック。
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  9. 書き出すレコードの対象を指定できます。通常は「はい」を選んで全てのレコードを対象にしてください。
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  10. しばらく待つと書き出しが完了します(待ち時間はデータの入力量とパソコンの性能により左右されます)。「OK」をクリックします。
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  11. 書き出されたデータを確認してみます。SSCSのフォルダ内の「書き出しデータ」フォルダを開くと…
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  12. 無事、顧客データが書き出しされていました。
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  13. 続いて別の台帳にて書き出しを行います。
  14. 「アクセスは拒否されました」という画面になっているので…
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  15. メニューバーの「ウインドウ」から「メインメニュー」を選び…
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  16. 再び 5 の画面に戻ります。その後は必要な台帳類(念のため全てを強く推奨します)にて書き出し作業を行います( 5 から 16 を繰り返す)。
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  17. 全てが終わったら、画面左下の終了ボタンにてSSCSを終わらせます。
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以上で「緊急起動→強制起動モード→データの書き出し(レスキュー)」が完了です。その後は、バージョンアップと同じ手順で、新品のSSCSに今回書き出ししたデータを取り込み作業してください。

【お知らせ】

///以上///

FAQ|郵便番号辞書の機能が使えない

SSCSの顧客台帳において郵便番号検索機能をご利用になるには、

  1. 必要なエリアの郵便番号データをダウンロード(無料)
  2. そのデータをSSCSに取り込む

という準備作業が必要になります。以下にその準備作業および機能の利用方法について詳細に解説します。

<注意>

以下、リンク部分の後ろの (+) は「リンク先がブラウザの別ウインドウで開く」ことを意味しています。

  1. 必要なエリアの郵便番号データのため、当店のサイトをWebブラウザで閲覧します。郵便番号データのダウンロードページはこちら(+)です。
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  2. 郵便番号データのダウンロードページ下部に、エリア別にわけられたデータのダウンロードのリンクがあります。例として、北海道エリアをダウンロードしますので、「北海道エリア」をクリックします。
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  3. ダウンロード(お使いのパソコンにデータを保存)してよいかを尋ねるダイアログが表示されますので、「保存」をクリックします。なお、このダイアログ画像やダイアログの有無はお使いのWebブラウザやセキュリティ対策ソフトなどにより異なる場合があります。パソコン環境によっては、リンク部分(例では「北海道エリア」の文字列)を右クリックして「対象をファイルに保存…」を選択すると同様のことが行えます。
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    ☆☆
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    ☆☆
  4. ダウンロードするデータの、自分のパソコン内での保存先を問うダイアログが出ますので、好きなところを指定して「保存」をクリックして下さい。例では「デスクトップ」に保存します。
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  5. 北海道エリアの郵便番号データ「a_hokkaido.zip」が圧縮ファイルとしてダウンロードできました。
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  6. ダウンロードしたら、そのファイルを展開・解凍します。展開・解凍の方法はこちらの解説(+)をご覧下さい。
  7. 展開・解凍に成功すると、さらに細かいエリア別の圧縮ファイルになっています。こちらから必要なエリアを同様に展開・解凍します。
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  8. 最終的にこのように「拡張子が.fmj」のファイルになれば展開・解凍は終わりで、準備OKとなります。例では、北海道エリアのデータから札幌エリアのデータが準備OKとなっています。
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  9. SSCSを起動または起動直後の画面に移動します。「ユーティリティ」ボタンをクリックします。
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  10. ユーティリティ画面にて、「その2」をクリックします。
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  11. ユーティリティ2画面にて、「郵便番号辞書にデータ追加」の右横の「追加」ボタンをクリックします。
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    #ちなみに例では、現時点の郵便番号辞書の中身はこのように1件だけになっています(中身の確認の方法は後述)。
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  12. 郵便番号辞書にデータ追加してもよいかの確認ダイアログが出ますので、「する」をクリックします。
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  13. 取り込みたいファイルの選択方法の確認ダイアログが出ますので、「OK」をクリックします。
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  14. aファイル選択ダイアログにて、希望する郵便番号データのファイルを選び「開く」をクリックします。場所はあっているのにダイアログ内にファイルが表示されない場合は、ダイアログ内の「ファイルの種類」部分が「すべてのファイル」になっているかを確認して下さい。
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  15. これで郵便番号データの追加が行われました。確認してみます。
  16. ユーティリティ2画面にて、「郵便番号辞書のデータ削除/変更画面へ」の右横の「移動」ボタンをクリックします。
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  17. データが追加されているのがわかりました。画面右上の「戻る」ボタンで前の画面に戻ります。
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  18. 実際にこの機能を利用してみます。顧客台帳のデータ入力画面にて、住所の左側または右側のどちらかの、郵便番号フィールドまたは県市区郡フィールドにデータを入力し、専用のボタンをクリックします。
  19. 例では、住所の右側の、県市区郡フィールドにデータ「札幌市中央区」とだけを入力しました。その右横の四角い灰色のボタンをクリックします。
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  20. 確認のメッセージが出ますので、確認して「はい」をクリックします。
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  21. 例では、「札幌市中央区」としかデータを入力していないので候補がたくさんヒットしました。例では、「旭ケ丘」を選ぶ事にして、その列の左側の青いボタンをクリックします。
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  22. 郵便番号と住所が自動入力されました。
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データの追加(ダウンロードと追加作業)そして使い方は以上です。

【ヒント】

  • なお、20番の確認ダイアログは顧客台帳の設定にて表示しないようにもできます。
  • 不必要なエリアのデータまで入れてしまうと検索の精度が落ちる場合があります。例えば、全国の郵便番号データを追加した状態で「中央区」との入力だけでこの機能を使う場合、札幌市中央区・東京都中央区・千葉市中央区・大阪市中央区…など多数の条件がヒットします。また検索に時間がかかるため、パソコンの性能によっては待ち時間が長くなる可能性もあります。

///以上///

既作成のひな形の消費税率にご注意ください

SSCS Full ver2系の伝票および見積には「ひな形」と言うテンプレート機能があり、ひな形として予め登録した伝票および見積の内容を現在の伝票および見積に上書きする機能があります。

消費税率変更がありましたが、このひな形内の消費税率を変更していませんと、新規作成した伝票および見積の消費税率を上書きする形でひな形内の消費税率に上書きされてしまいますのでご注意下さい

なお、こちらはソフトウェアの不具合ではなく、消費税率まで含めてひな形データに上書きするという仕様でありバグではございませんので修正は行いません。


【対応策】

 個々の「ひな形伝票」および「ひな形見積」の、消費税率を変更してください。

<!注意!>
伝票形式(伝票時)または見積形式(見積時)によっては、部品代および技術料以外にも消費税率がございますのでご注意下さい(参考画面写真はページ下部にあり)。

  • 課税販売諸費用の消費税率
    ○あり→車検形式、修理形式、保険修理形式、車両販売形式
  • 代車費用の消費税率
    ○あり→修理形式、保険修理形式
  • 車両本体価格の消費税率
    ○あり→車両販売形式
  • 付属品の消費税率
    ○あり→車両販売形式
  • 特別仕様の消費税率
    ○あり→車両販売形式

【画面写真付きの手順解説】

  • 以下、画面写真のサイズを優先のため、Webページのレイアウトが崩れる場合があります。
  • 下図は伝票台帳での作業ですが、見積台帳でも同様です。
  • 個別に変更する以外の方法はございません。
  1. データ入力画面にて、「伝票形式」の右側の「切替…」ボタンをクリックすると、形式切替タブに移動します。
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  2. 画面右下の「ひな形を抜出する」ボタンをクリックすると、「ひな形」だけが一覧表示されます。
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  3. データ入力画面に切り替えると、ひな形伝票でデータ入力できる状態で表示されました。
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  4. 日付の上の「マーク」項目に「雛」(漢字1文字)と入れてあるのが「ひな形」の証です。ひな形を自作する時はこのように(マークに「雛」(漢字1文字)と入れる)して下さい。
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  5. このように個々のひな形でデータ入力画面にて、消費税率を変更して下さい。
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手順は以上です。


<部品代および技術料以外の消費税率の例>

#画像は見積伝票ですが、伝票台帳でも同じです

  • 見積形式(または伝票形式)によって、表示・入力できる項目が自動で変わります。例えば、車両販売形式以外では「車両本体価格」という項目は表示・入力できません。
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  • 車両価格の消費税率はここ
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  • 付属品の消費税率と特別仕様の消費税率はここ(左端は技術料の消費税率)
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  • 課税販売諸費用の消費税率はここ
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  • 代車費用の消費税率はここ
    140412-0011.png

///以上///

消費税率の変更に伴う設定〜ver1〜

既に開発を終了しておりますSSCS Full ver1系ですが(最終バージョン1.33)、ver2同様に消費税率の変更に対応しております。

税率変更に伴う設定の方法はver2と同じですので、そちらの投稿をご参考に変更を行って下さい。

●消費税率の変更に伴う設定1
(変更後に作成される納品請求書などの初期入力済み税率の変更方法)

●消費税率の変更に伴う設定2
(既に作成した納品請求書など、個別の税率の変更方法)

なお、設定変更を行っても、それまでに作成された納品請求書や見積の消費税率は変わりません

///以上///

番外|市販電卓の税率変更方法

SSCSとは関係ありませんが、Web記事にて「市販電卓の税率変更方法」を見つけましたので、備忘録がてらに投稿します。

lifehacerの記事
「消費増税に備えて…電卓メーカー各社の税率変更方法まとめ」

#投稿当時のリンク先の情報が消去されていたため、URLリンクを消去し、別のURLリンク(電卓メーカーのもの)を記載しました

カシオ|税率の設定方法
https://support.casio.jp/faqlist.php?cid=004001001

///以上///

FAQ|消費税率の変更に伴う請求書の消費税額について

SSCS Full ver2.0x(最新バージョン2.08)では複数の伝票をまとめて請求書を作成できますが、その消費税の部分についてご説明いたします。

SSCSでは各伝票ごと(正確には各明細行ごと)に消費税額が決定しております。ですので例えば、

  • 毎月20日締めの取引先があり請求書を作る場合
  • 3/20締めの請求書は当然全て消費税5%
  • 4/20締めの請求書は3/21〜3/31までの伝票は5%、4/01〜4/20までの伝票は8%と混合

になります。

納品時の伝票は『正式な』消費税を含まず、締め日に各伝票の小計を積み上げてそれに消費税率をかける請求書発行方法を取る企業もあるようですが、上記例で言うなら、

  • >4/20締め時点で3/31の売上1件だけというケースの請求書を作る場合
  • 3/31に作成した伝票は5%
  • 4/20発行の請求書は8%

ということになり、違和感があります(「締め日」という商慣習がある限りさけられないでしょう)。

上記を考慮して「前述の小計積み上げに税率をかけるパターン」と「SSCSの伝票個別の消費税率をとるパターン」のどちらであっても、3/31と4/01をまたいで締め日がある場合、万人が納得する方式にはできませんので、この点についてはあくまでも「伝票個別の消費税率をとるパターン」をSSCSの仕様ですのでご理解いただけますようお願い申し上げます。

///以上///

消費税率の変更に伴う設定2

[追記|画面写真を使った、より詳細な説明を後半に追加しました]

SSCS Full ver2.0x(最新バージョン2.08)では、現状のままで消費税率の変更に対応しており(別記事あり)、さらに作成されたレコード(伝票や見積)において、個別に消費税率を変更することも可能です。

総合計欄のすぐ上にある消費税率欄(背景が薄いグレー)の部分をクリックするとダイアログが現れ、消費税率を変更できます。

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この場合、消費税率の変更はこのレコード(伝票または見積)にだけ適用されますので、なんらかの事情で4/01以降に税率5%の伝票を作りたい場合や、3/31以前に税率8%の見積を作りたい場合などにご活用下さい。


※ 以下、画面写真のサイズを優先したため、Webブラウザ上でのレイアウトが崩れる場合があります

画面写真を使った、より詳細な説明

1)

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2)
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3)
B03b.png

4)
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5)
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見積でも同様です。

///以上///

消費税率の変更に伴う設定1

[追記|画面写真を使った、より詳細な説明を後半に追加しました]

SSCS Full ver2.0x(最新バージョン2.08)では、現状のままで消費税率の変更に対応しております。

伝票・見積における消費税率を全て変更したい場合(例:4/01の始業時など)、メインメニュー>初期設定>レコード作成時のデフォルト消費税率の部分を変更し、SSCSを一度終了・再度起動してください。

この設定変更を行ってもそれまでに作成された伝票や見積の消費税率は変わりません

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なお、作成されたレコード(伝票や見積)において、個別に消費税率を変更することも可能です(別記事あり)。


※ 以下、画面写真のサイズを優先したため、Webブラウザ上でのレイアウトが崩れる場合があります。

画面写真を使った、より詳細な説明

1)
A01b.png

2)
A02b.png

3)
A03b.png

4)
A04b.png

5)
一度、SSCSを終了してから、もう一度起動してください(SSCSの再起動)。

///以上///

開発ロードマップについて2

ver2.5x以降については、Mac OS X版もリリースします。

ながらくMacではOS X 10.4以下のClassic環境でしか動かない状況でしたが、ver2.5xではOS X 10.7以降にてネイティブに動作する予定です。

リリース時期はWindows版と同時を目指していますが、ver2.5xではWindows版を急ぐために少し遅れるかもしれません。その後は同じ速度になる予定です。

なお、Windows版からMac版への乗換、その逆は可能かつ自由ですので、既存のSSCS ver 2.0x for Windowsをお使いのユーザ様が今後、SSCS ver2.5x for Macをお使いになることも可能です。

///以上///

開発ロードマップについて1

個別のお問い合わせにお答えしてきましたが、サイトでの発表が遅くなり申し訳ありません。

SSCSの今後の開発ロードマップとサポートOSなどについてまとめた図を作りましたのでこちらに公開いたします。

※画像クリックで拡大します
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///以上///