【はじめに・必 読 】
SSCS NTには、SSCS NTとは別に市販ソフト(ファイルメーカー社のファイルメーカーPro(以下FMP))が必要です。
しかし2006年2月現在、ファイルメーカー社が現在販売している最新のFMPはver8であり、これではSSCS
NTは動作しません。
SSCSにはver1系(正確にはver1.0系とver1.3系)とver2系があり、それはNTも同じです。そしてNT
ver1系の動作にはFMP ver4.1/ver5/ver6のどれかが、NT ver2系の動作にはFMP
ver5/ver6のどれかが、同時にSSCS NTを使うマシンの台数分必要です。
- FMP ver6は2004年12月末で販売終了になりました。ひょっとしたらパソコンソフト販売店の在庫に残っているかもしれません。しかし通
常は問屋に返品してすでに置いていないでしょう。
FMP ver7/ver8ではどのSSCS NTも動作しません。これはSSCS
NTを含むSSCSの開発以後にFMPの新バージョンが発売され、それもFMPの仕様が大きく変更されたためにSSCSで対応するには非常に労力がかかる、しかし対応させてもSSCSの機能としてはなんの意味も持たない、というのが理由です。
以上、SSCS NTの動作には現在入手が難しいFMPのver4.1/ver5/ver6をどうにかして入手しないとSSCS
NTは動かせないわけです。そのFMPの入手に関する質問への回答・アドバイスは当方では一切できませんのでご了承下さい。
【メニュー】
【注意!】
- 「SSCS NT」は「SSCS Full Edition NT」の通称であり全く同じものです。また同様に「SSCS
Full」は「SSCS Full Edition」のことです。「SSCS Full」と「SSCS
NT」は別のものです。
- SSCS NTについてはあえて細かく説明いたしません。以下の説明でわからない場合には、SSCS
NTの利用をおすすめいたしません。SSCS NTの導入には、SSCSではなくファイルメーカーProやネットワークの知識が必要であり、これらについての質問等は一切受け付けられません。
- SSCS NTはSSCS Full Edition(SSCS Full)と同一のユーザライセンスとなります。つまり、SSCS
Fullの登録ユーザ様は同一のパスワードでSSCS NTの試用を解除できます。
ただし、その場合パスワードの発行を受けたパソコンがホストマシンとなり、この変更はできませんのでご了承下さい。
- ファイル共有に関するSSCS NT独自の機能部分、利用方法、仕様などはすべてファイル
メーカーProの仕様に準じます。詳しくはファイルメーカーProの説明書等をご覧になるか、ファイルメーカー社のサポートにご連絡下さい。
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【SSCS NTとは?】
SSCS NTは、SSCS FullやSSCS Liteで提供しているSSCSのエンジン部分をあえて提供せずに、代わりに市販アプリケーションソフトであるファイルメーカー社の「ファイルメーカーPro」をエンジンとして利用するための特別
なSSCSです。つまり、SSCS NTはアプリ ケーション「ファイルメーカーPro」上で動くファイル群のことなのです。
SSCS NTは、ファイルメーカーProをデータベースエンジンとして利用することで、LANやインターネット等のネットワーク上でSSCS(のファイルたち)を共有することができます。これにより、TCP/IPやIPX/SPX、AppleTalk等のプロトコルを利用してMacintoshやWindowsでネットワーク越しにSSCSを共有することができるようになります。
例えば、事務所内の2つのパソコンの片方が車輌台帳を見ているときにもう一方で顧客台帳を入力する、といったようなことができますし、インターネットなどを利用すれば東京のお店と大阪のお店といった離れた場所でそういったこともできます。
なお、SSCS NTはSSCS Fullと同じく試用期間を設けておりますので、その機能を実際に使って体験してみることが可能です。
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【SSCS NTのユーザ登録について】
SSCS NTには専用のユーザ登録制度がありません。SSCS NTはSSCS
Fullと共通のライセンスとなり、SSCS FullのパスワードでSSCS NTも試用を解除できます。つまり、SSCS
Fullのユーザ登録をすれば、SSCS NTも使えるということです。
ただし、SSCS NTにおいてはSSCS Fullのユーザ登録時のパソコンを必ずホストとして使用し、ユーザ登録をしていないパソコンは必ずゲストとなります。
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【ホストとゲストについて】
SSCS NTのファイル(顧客台帳や車輌台帳など)をハードディスクにいれてあるパソコン、つまりSSCS
NTのファイルをローカルとしているマシンがホストになります。他のパソコンはネットワーク経由でこのホストマシンのこれらのファイルにアクセスし、ゲストとしてファイルを扱う仕組みです。
SSCS NTの起動は必ず最初にホストマシンから行います。ホストで起動されていない場合にゲストから起動することはできません。ホスト側でSSCS
NTが起動している場合にのみ、ゲストがアクセスできるようになっています。これは処理速度の問題とSSCS
NTの不正コピーを防ぐ目的の仕様です。
SSCS NT的にはゲストの数に制限はありません。ゲストの制限はファイルメーカーProの仕様に準じております。ファイルメーカー社によれば、最大同時接続可能数はファイルメーカーPro5なら10名(条件により25名)、ファイルメーカーServer5というアプリを利用すれば最大250名となっています。この件についてさらに詳しくお知りになりたい場合はファイルメーカー社にお問い合わせ下さい。
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【ファイルメーカーProについて】
既に述べたように、SSCS NTはデータベースエンジンとして別途アプリケーション「ファイルメーカーPro」が必要になります。そのライセンス数については、SSCS
NTを利用するパソコンの数だけ必要となります。2台のマシンで利用するなら2つ、3台なら3つです。
これはファイルメーカーProのライセンスであり、SSCS NTではありません。既に述べたようにSSCS
NTについてはホストのSSCS Fullのユーザ登録1件のみで、2台でも3台でもゲストになることが可能です。
ファイルメーカーProの入手につきましてはページトップの「はじめに|必読」をお読み下さい。
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【SSCS NTの利用方法(準備編)】
- ファイルメーカーProを利用するマシン分用意し、それぞれインストールします。
- 動作を確認しているのは、ファイルメーカーPro
ver4.1、同5、同6(ともにMacintosh(OS X除く)用とWindows用)です(2006年2月現在)。
ファイルメーカー社のサイトにてファイルメーカーPro6の評価版を無料ダウンロードできます。これを使ってSSCS
NTを試用することも可能です(2004年4月現在)。
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ファイルメーカーPro6の評価版は、各ファイルあたりの最大レコード数50、利用可能期間は30日間となっています。また、TCP/IPのみのサポートになっています。その他にも印刷結果
に自動的にファイルメーカーのロゴが入る等の制限があります(2004年4月現在)。 |
- ファイルメーカーProでは同一のシリアル番号を複数のパソコンにインストールしても、ネットワーク接続してある場合に同時に起動できるのはシリアル番号の数だけです。つまり、きちんとマシンの数分のライセンスが必ず必要になるような仕組みになっているようです。
- SSCS NTをインストールします。
- SSCS NTのファイルをインストールするのはホストマシン1台だけです。
- ゲストマシンには、SSCS NTに同梱されている指定されたファイルのみインストールします。詳細はSSCS
NTに同梱されているドキュメントをご覧ください。
- SSCS Fullのユーザ登録を行っているマシンを必ずホストとして下さい。それ以外のマシンをホストとした場合、SSCS
NTは起動しません。
- 各マシンのファイルメーカーProのアプリケーションプレファレンスでネットワークへの接続方法を指定します。
- ホストマシンでSSCS NTを起動します。その際、Macならoptionキーを押したまま、WindowsならShiftキーを押したままにしておきます。すると、「パスワード」という小さなウインドウが現れますので、指定されたパスワードで入力してOKをクリックします。すると起動処理が続行されます。
- ここで入力するパスワードは、ユーザ登録時に発行される「試用を解除するパスワード」とは異なり、SSCS
NTに同梱されているドキュメントに記述されている専用のものを使用します。
- SSCS NTの起動が終わると「アクセスは拒否されました」という表示が出ますがこれを無視します。メニューの「ウインドウ」から各ファイルを選択して、すべてのSSCS
NT用ファイルを「共有設定...」からマルチユーザ利用に指定します。すべてのファイルの設定が終わったら、一度SSCS
NT(ファイルメーカーPro)を終了します。
これで準備は完了です。
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【SSCS NTの利用方法( 利用編)】
- 最初に、ホストマシンでSSCS NT(メインメニュー)を開きます。
- 「ネットワーク上で共有可能なマルチユーザファイルとして****(ファイル名)を開いています」というダイアログが表示され、波打ったカーソルになります。
- このメッセージは、マシンやネットワーク環境などにより一瞬しか見えないかもしれません。
- 起動速度が通常よりも遅いですがこれはファイル共有時には避けられません。ただし、ネットワークの接続形態や速度、マシンの性能などによりかなり起動速度は変わるものと思われます。
- その後、SSCS NTが起動します。ホストマシンで作業をしたい場合はそのまま作業をしてもらってもOKです。
- ゲストからSSCS NTにアクセスしたくなった場合、アクセスしたいSSCS
NTのファイル(ホストマシンのハードディスク内にあるはずです)を開けばOKです。
- あとは普通に作業できます。
- 終了させるときは、必ずホストマシンを「最後」に終了させます。
- ゲストがアクセスしている状態でホストでSSCS
NTを終了させると警告のメッセージが表示されます。
・利用についての注意
- ファイル共有特有の挙動(同一ファイルへの同時アクセスや書き込みのプライオリティなど)についてはファイルメーカーProの説明書等をご覧下さい。こちらではそのようなご質問にはお応えできません。
- 既に述べているように、ホストマシンでSSCS NTが起動していないときにはゲストマシンから起動すること(アクセス)はできません。ホストマシンでSSCS
NTが起動しているときにのみ、ゲストマシンからもアクセスできるようになっています。
- SSCS NT独自の操作については以上ですべてです。その他の操作や機能についてはSSCS
Full Editionと同じです(同一のバージョンの場合)。
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準備と利用については、こちらも参考にして下さい
【SSCS FullとNTで挙動が違う点】
上述のようにNTはFullと基本的に同じ操作です。挙動も同じです。ただし、環境によっては1点だけ違うところもあります。それは一部のフィールド(項目)をゲスト側で変更してもそれが保存されない時がある、です。これはおそらくファイルメーカーProのバグだと思われますが、はっきりとはわかっていません。
では一部のフィールドとはどれか? それは内部的にはグローバルフィールドと呼ばれるものです。これは個々のレコードが個々に保存しておかずに、全部のレコードで共有して使うフィールドのことです。例えば、顧客台帳のユーザ定義項目名(項目「名」です)や車輌台帳の任意保険の年齢制限区分「名」や
特約区分「名」です。
対処の方法はこれらのフィールドはホスト側で入力・変更する、ということです。ご迷惑をおかけしますがご了承下さい。
【SSCS NT ver2について】
SSCS NT ver2は実は一般のSSCS Full ver2にその機能を内包しています。つまり、SSCS
Full ver2はSSCS NT ver2としても使えるということです。
ただし、いくつかの機能に制限・不満があります。
具体的には、まず、いくつかのSSCSの機能が想定以上に「遅い」のです。
例えば、ゲスト側の操作で、数千もレコードがある伝票台帳で請求明細をつくろうとすると処理に大変時間がかかるとか、ゲスト側で入力アシストのOPENが遅いといった点です。
ホストマシンで同じ操作を行った場合には、全く問題のない一般的な速度です。
そしてこれらの問題・不満が当店固有の環境が理由なのか、ver2の作りの問題なのかがわかっていません。
また、宛名印刷で「郵便番号の枠内に数字を印刷」するとか、「見積から連携で伝票を作る」といった機能(ホスト側でゲスト側にファイルを作成しないといけない機能)も作動しません。
※ これらの機能の一部は、ゲストからは操作できないように対処しました(ver2.04より)
当店ではSSCS NTの運用に関して、MacOS XとWindows XPの2台のマシンを利用しているなど、いくつか一般
のSSCSユーザ方より特殊な環境にて実務・仕事をしております。環境をより一般
的なユーザにあわせてテストを行えれば良いのですが、あいにく当店にはWindowsマシンは1台しか無いのです。
ですので、NT ver2の機能の不満についていろいろと検証しようがありません。
また、NTのユーザ様は数が少なく、上述の今後のFMPの入手の困難さを考えると今後もNTユーザが増える見通
しは低く、開発費用を投じて環境を整えてももそれにみあうリターンは見込めないと判断しております(そもそもNTはFullと同じ1つの登録で使えるおまけバージョンと言う位
置づけです)。
ですので、当店ではNT ver2を不満を持ちながらも割り切った状態で利用しております。非常に前置きが長くなりましたが、上記の背景・実態をご理解・ご了承頂けるという前提で運用していただく必要があります。慎重にご検討下さい。
【SSCS NTの入手について】
現在、SSCS NTはSSCS Fullや同Liteと違ってホームページにて誰もがダウンロードできるようにはなっておりません。
これは、SSCS NTがその特性上、SSCS Fullや同Liteとは異なり「誰でも簡単にインストールして使える」ものではないからです。SSCS
NTはネットワークの知識とファイルメーカーProの知識が必要であり、SSCS
Fullのように誰でもがダウンロードできるようにした場合には応えきれないような質問等がたくさん来るのではないかという懸念から、ダウンロードページに載せておりません。
まずはこのページをお読みになって、SSCS NTについてきちんと理解していただき、それでもなおSSCS
NTについて興味のある方は、恐れ入りますがメール(SSCSサポート掲示板の利用はお控え願います)にてお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
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