SSCS Full ver2シリーズにおいて、伝票台帳にて「伝票として印刷する」ボタンを使って伝票を印刷すると、データや印刷プレビューでは明細行が確かに2行以上あるのに、印刷結果は1行しかない、というトラブルがあります。これは印刷の設定ミスによるものです。
なお、このトラブルおよびその解消方法そして解説については全て、見積台帳での「見積として印刷」でも同様です。
これはSSCS Full ver2シリーズの伝票台帳において、その伝票形式が「車検」「修理」「保険修理」「車輌販売」である場合に起こりえます。
結論を先に述べますと、印刷ダイアログ(印刷枚数などの設定を行う下図のような画面)にて「印刷」(印刷対象)という項目が「現在のレコード」になっていると思われますので、ここを「対象レコード」にしてください。
では、詳細な解説をいたします。
SSCSの印刷についてはこの「印刷」(印刷対象)という項目を
- 「対象レコード」→現在対象となっているレコードをすべて印刷する
- 「現在のレコード」→現在選ばれている(データ入力画面で言うならば見えている1つのレコード)のみを印刷する
の2種類を使い分けることになります。
例えば、年賀状の宛名印刷(100枚)をまとめて行う際には必要なレコードだけを抜き出してから「対象レコード」の印刷を行うべきですし、オイル交換作業後にお客様に渡す伝票(1枚)を印刷するなら「現在のレコード」として印刷すべきです。ただし、請求書を送付するお客様の宛名を封筒に印刷(1枚)する場合などには、レコードの状態に応じてこれらを使い分ける必要があります。
伝票(ver1では納品請求書と呼びました)においては、通常、データ入力画面にて見えているレコードの印刷となるため、印刷は「現在のレコード」でOKでしたが、ver2からはこの仕様が変更されています。
具体的には、伝票形式が「車検」「修理」「保険修理」「車輌販売」の場合に明細行の数を増減させることができ、またその最大数をほぼ無制限とする仕組みを採用しました。その結果、伝票の明細行1つ1つをレコードとして伝票明細台帳にて管理するようにし、「伝票として印刷する」場合にはその伝票明細台帳にて必要なレコードだけを対象として印刷するようになりました。
このため、伝票形式が「車検」「修理」「保険修理」「車輌販売」の場合にのみ、「伝票として印刷」する場合は例え伝票1レコードであっても印刷対象を「対象レコード」とする必要が生じております。
伝票形式「一般」「一般プラス」の場合には、SSCS Full ver1の納品請求書台帳と同じく1レコードに明細行10行(または40行)という制限を設けており、その結果としてver1と同じく「伝票として印刷」時であっても印刷対象「現在のレコード」で良い仕様となっております。
このあたり若干わかりにくい仕様となっておりますが、こういった仕組みを意識せずとも印刷できるようプリンタドライバにこれらの設定が保存されているようになっております。ただし、一部のプリンタドライバにおいてはなぜかその保存設定が使われていないようで、これが今回のトラブルの原因となっているようです。
実際には、これらのケースでも最初の1回だけ設定すればあとは前回の設定を記憶できているようですので、その場合はお手数ですが上記を参考の上、手動で設定をお願いします。
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