以下の事例についてはSSCS Full ver2.07にて、リコール未対応のデータが残ったまま、次のリコールにヒットした場合は車輌台帳の備考欄に情報を転記するように対応完了しました。[2006.04.01] |
複数のリコール条件を、まとめて一度に同じ車にリコール抜出していませんか?
リコール抜出機能では、操作方法とリコール条件が一定の条件に重なると、場合によってはリコール(ここでは改善対策、サービスキャンペーン含む)の対象であるのに、あたかも対象ではないかのようにSSCS上でみえることがあります。
実際に起きたケースを例に挙げます。
同日に同じ車種で2つのリコール発生がありました。リコール辞書データを2種類ともダウンロードし、それをリコール辞書に取り込み、そして2つのリコールを「同時に」(1回の操作で)抜出しました。すると、ある車が1番目のリコール条件の対象車でもあり、また2番目のリコール条件の対象車でもあったのです。
しかし、この時は2番目のリコール条件が車台番号とは別の条件(純正HID装着車のみ、電動スライドドア装着車のみ等)にも適合する必要があり、この時はその別
の条件にはマッチしなかったため、その車はその時のリコール抜出の結果
はは対象外だと判断されました。
なぜこのようなことが起こったのか。それは抜出機能は複数の条件で一気に動作できるのですが、どの条件にマッチしたかを記録しておく項目(車輌台帳のリコール欄)が1つしか無いためです。このため、上記の例では2つの条件ともにマッチしたが、後からマッチした方の条件には結果
として別要因でひっかからなかったため、あたかも先の条件にもひっかからなかった・ひっかかったことがわからなかった、ということです。
SSCSでは1台の車は1つのリコール条件に現在マッチしていることしか記録できません。未対応の古いリコールが残っている車でも、新しいリコールにひっかかると残っていた古いリコール情報は上書きされて消えてしまいます。
複数の条件で一気に動作できることは通常は非常に便利で、操作の手間を減らすことができます。上記のような例は稀ではありますが、ありえなくはありません。このようなケースにおいてより上手なSSCSの使い方としては、同じ車種のリコール抜出は条件ごとに分けて操作する、つまり条件1でリコール抜出→結果
確認&場合によっては結果印刷など→条件2でリコール抜出→結果確認&・・・という操作です。リコール辞書は車輌台帳のリコール抜出画面
の編集より、レコード(リコール条件)の追加・削除を含めて、それらを対象・非対象にと操作できます。リコール抜出の際にはリコール辞書内で対象となっているレコード(リコール条件)だけで実行するのかが選択できます。ちなみにダウンロードしたリコール辞書データを取り込んだ直後は、その取り込んだレコード(リコール条件)だけが
対象となっています。ですので、条件の取り込みをまとめて行わず、条件取り込み→抜出→結果
確認→条件取り込み→抜出・・・と操作するのが一番簡単で間違いの無い操作と言えます。
この件に関しては、SSCS側でのなんらかの対応も検討しています。ご面
倒ですが、それまでは上記のようなケースにはご注意下さい。
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