バックアップ先
コピーを作っておけば良いと言ってもコピー先が重要です。
例えばデスクトップに「SSCS予備」というフォルダを作ってそこにコピーを入れて、これが安全といえるでしょうか? 安全とは言えません。これでは運転席に置いてあった荷物を助手席に置きかえるといった程度です。なぜ安全でないのか?
これは物理的に同じHDDの中にコピーしているからです。HDDが物理的にクラッシュしてしまえば、本物のSSCSもバックアップのSSCSも失ってしまいます。
では、CドライブにあるSSCSをDドライブにコピーしたらどうでしょうか。これは1つの物理的HDDを仮想的に2つのHDDとして使っている(パーティションを切っている)のなら上記と同じ理由で安全とは言えません。外付けまたは内蔵のHDDが複数あり、その上でCドライブ・Dドライブとなっている場合には安全と言えます。
ただ、仮想的でもドライブが違えば、一部のウイルスからは身を守れるかもしれません。Cドライブの中だけを荒らすようなウイルスなら、Dドライブの中は安全だからです。
では安全なバックアップ先はどこなのか? 結論から言うとSSCSのフォルダがあるディスク(内蔵HDD)ではないディスクです。例えば、物理的に別
の内蔵HDD、外付けHDD、CD-R/RW・DVD-R/RW/RAMなどの光ディスク類、USBフラッシュメモリなどです。フロッピーディスク(FD)は容量
的に無理です。
どれも一長一短ありますが、今おすすめなのはUSBフラッシュメモリ(USBメモリ)です。内蔵HDDの増設には手間と技術が必要ですし、外付けHDDは場所をとるしこの中では値段が比較的高価です。CD-R/RWやDVD-R/RW/RAMは最近のパソコンなら内蔵しているかもしれませんがコピー作業が少し面
倒です(DVD-RAM除く)。
それに比べてUSBメモリは機種によっては、買ってきてそのままパソコンにつなぐだけで、フロッピー(FD)感覚で使えます。モノによっては暗号化などセキュリティに強いものもあるようです。値段も手ごろで、衝撃・磁気に強く、小さくて持ち運びに便利です。
唯一の欠点はUSB端子が必要な点ですが、Windows98SE以降/MacintoshならiMac以降のものにはほぼ間違いなく1つはあると思います。 すでに使っている場合は電源コードみたいに分配器もあります。
悩みは保存できる容量(容量によって値段が異なる)ですが、お使いのSSCSのフォルダのサイズを調べて、圧縮しないでコピーするならその倍くらいの容量
のものを、圧縮するなら圧縮後のサイズのやはり倍くらいのものを選ぶと、当面
はデータが増えてもそのUSBメモリで大丈夫だと思います。
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